変わった母親のススメ その1


 子育ての悩みを聞いていると、どうにか親の思う「普通路線」に
子どもを戻そうとして、格闘している親御さんの姿が見えてくる。
 

「だって、明日から定期テストなのに15時に帰って来てから
制服も脱がずに、ずっと漫画を読み続けて、今23時なんですよ?
 当然、言いますよ。『いい加減に勉強しなさい!』
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

って。そしたら、どうしたと思います? いろんなものを母親である私に
投げつけて来て、挙句に『もう試験は受けない!』って泣き喚きですよ?
 あり得なくないですか?」
 

まあ、有り得ない。元々、思春期って存在自体がもう有り得ない思考に
凝り固まっているものなので、出る態度が有り得ないのは仕方ないのだ。
 

そういうときに親ががっぷり四つに組んでしまうと収拾が付かない事態に発展する。
 

あっしは思春期で困ったら、なるべく親が「いなす」方に気持ちを転換
した方が早く反抗期を抜けていくような気がしている。
 

ウチの息子の例で恐縮だが、ものすごいわかりにくい反抗期を
延々と過ごしていらっしゃった。
 
特に暴言を吐くとか、暴力的行為に出るということはなかったのだが
とにかくやることをやらず、やらんでいいことは延々やっておられるという
呆れた暮らしぶりだったのだ。
 

まあ、いろいろやってみた。
(顛末は拙書「偏差値30からの中学受験 卒業編」をどうぞ)

怒鳴り散らしてもみたし、泣き喚いてもみたけれども、全然、効果がない。

 
なんかそれにもあっしは段々、飽きて来て
「もう、いいや。あっしはあっしで好きにやっから!」
ということにシフトチェンジをした。

 
飯と寝床を保証して、後はほっとくことにしたのだ。

 
ある日、息子が友人を連れて来て自室で遊んでいた。

用事があったあっしは息子を呼んだ。

 
「ぴょん吉〜〜〜!!!???」

 
条件反射的に返事をした息子に向かって、驚く息子友人の声が聞こえた。
 

「え?おまえ、名まえ、太が付かない?ぴょん吉って誰だよ!!!???」

 
ぴょん吉はたこ太(息子)を呼ぶときにあっしが一時期マイブームに
していた名まえである。

 
そのちょっと前のことだ。

息子がこう言ってきた。

 
「俺、たこ太って名まえ、スゲーやだ!!」

 
あっしは言った。

「だろう?母もそれは嫌だ!って言ったのに、アンタのお父さんが勝手に役場に

『たこ太』で出しちゃったんだから!母のにしとけば!」

 
「なんて名だよ?」

 
「ぴょん吉〜〜〜!!!可愛いでしょ?しょ?しょ?」

 

息子が諦め顔をして、こう言ったのをあっしは忘れない。

 
「おやぢがいてくれてよかった。たこ太のがまだいい・・・」

 
 
敵の想像を圧倒するような答えを出すと、驚くほどのスピードで子どもは成長する。

 
もう名まえなんかどうでもいいと一山超えた息子は
あっしがマイブームのときには「ぴょん吉」と呼ばれたら、素直に返事をしていた。

 
親と四つに組むほどめんどくさいものはないということを知ったのだ。
 

なんだ、いなしたのは息子の方だったか・・・。

 

コメント

  1. こんにちは。
    以前、りんこさんの「オバケット卒業宣言」のときに
    焦って出現した「おまえのこと本気で考えてる」学校に通う息子を持つ
    チェロ子です。
    思春期の子育て、難しいですね。
    ヘトヘトです。
    スマホ等、その時々のはやりのものとも、なんでも頭ごなしに禁止するのではなく
    うまく付き合ってほしい、とルールを決めて持たせましたが、
    案の定、ルールを破る。
    他、息子が携帯を落とし壊したため、バックアップ等で
    一時設定を解除した隙を見ては、勝手にダメと言っていたラインに入ってたり。
    子供を信用すると、いろんなところで裏切られます。
    主人は単身赴任中で、どうしても息子と私でぶつかってしまい、
    ヘトヘトです。
    なかなかいなすことができません。

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