もういい加減、解放されたい


 老人ホームに親を追いやったとしても、それで「ハイ、さいなら」
 
にはならない。
 


ご老人さまの快適な暮らしをサポートするためにキーパーソンは

ホームとの連携を深めていかねばならないのだ。

 

とにかく書類やら、提出物(お役所やら医者関連)が多いのだが

まあ、家、一軒分の用事がキーパーソンに丸ごと降りかかってきているような

ものだから、やらなければならないことは明白だが、どうにも気が重い。

 

なんにつけてもキーパーソンのサインが要るし、確認の電話が頻繁に入って来る。

 

今日はこれだった。

ナースが怒っている。

 

「お母様は過去、インフルエンザの注射で具合が悪くなったことなんか

ないですよね?」

 

「ないです」とアタシ。

 

「お母様が注射を打とうとしたら、断固拒否になられたので、りんこさんが

書いた承諾書もお見せして、ご納得いただこうとしたのですが、具合が悪くなった!

の一点張りで、どうしようもないんです!」

 

「はあ・・・。すみません、ご迷惑かけて・・・」

 

「どうも、今年のお正月にインフルエンザ本体にかかられて寝込まれたことを

勘違いなさっているんだと思うんですよ」

 

そうだ。母は今年の正月にインフルエンザにかかり、ふらついた足で

トイレに行こうとしたまではよかったんだが、残念。

 

派手に転んでしまい「4回目の腰椎圧迫骨折になりましたとさ事件」を起こし、

死にそうになっていたため「ご家族さまでないと!」ということで

正月からのひと月まるまる、ものすごく頻繁に見舞わないといけないという

悲惨な暮らしを強いられたのだ(悲惨な暮らしをしたのはアタシ)。

 

本人にはこの1ヶ月の記憶が全くない。

 

「多分(記憶がないくせに)、そのことを言って、拒否されているんですが

りんこさん、お母さま、説得していただけますよね?」

 

「はあ、すみません・・・。説得します。申し訳ないです」とアタシ。

 

なんか、謝ってばかりだな。

しかし、ご迷惑をかけていることは事実。説得に行かなければならない。

 

「あら?そうだったの?」の一言で注射は完了した。

 

そして、さっき母自身から電話が来た。

 

「肺炎の予防注射があるってことだから、受けないと!って

ナースに言ったら『それは役場に行って申請が必要なんです。ご家族に

言って、申請してもらってください』ってことだったの。

 

そういうことだから、頼むわね。りんこ、早く、行って来て!」

 

肺炎予防の注射?

どんだけ病気を避けたいんだよ?

つーか、どんだけ生きたいの?

 

毎日、毎日、まあ、よくこれだけ思い付くねってくらいの

用事を思いついて、次々に指令を出す母。

 

アタシは自分の用事だけで精一杯なんだよっ!!

 

もう本当にいい加減、解放されたい。








 

 

 

コメント

  1. 私は実の両親と二世帯同居をしています。
    今日父が2週間以上のところをなぜか1週間で退院させられてきたけど(汗) 
    夏休みは母が1か月入院していて。その間私は毎朝父の固定メニューを作り 
    早朝に家の前の掃除 そのほか実家の家事 夜は父がちゃんと寝ているかこっそり見に行き・・・ 受験生の息子のことなんて半ば放置。
    休みの日は夫も一緒にすき焼き食べたり。(←これ かなり気を使う)

    近所に住む妹もよく見に来てくれたけど 帰ってしまえば責任はなく 私は一日中父に縛られている感じだったけれど 
    子どものころからちょっと距離があった父と少し近くなれ愛しくも感じるようになったのです。

    でも 母が退院してきた翌日 母が父の日記を突然読み上げた。
    「おねえちゃん(私)より〇〇(妹)のほうが 丁寧によく面倒をみてくれる」
    父は認知症で人の話や近くに起こったことは忘れてしまうけれど これって 
    ちょっと悲しすぎるよ・・・。毎日一生懸命やって 父のことも好きになったのに・・・・
    で 母もなんでそれをわざわざ声にだして 私に知らせるんだろう。

    すごくショックで涙がたくさん出て 両親を妹に任せて 遠くに引っ越そうかと思ったけど 
    父の病気の再発がわかって 今回 また父のお見舞いにせっせと通った。
    はじめて父に靴下をはかせた。こんなこと娘にやってもらうようになってしまった父。
    細くなってしまった足。完治はしない病気。さみしくなった。

    肉親って本当にめんどくさい。これが他人だったらすぱっと縁が切れるのに。
    他人だったら 大嫌いにもなれるのに・・・・。

    りんこさんが受験母たちを笑顔全開で元気づけて下さってる裏で
    こんなに重たい荷物を抱えてしんどくしていらっしゃる。
    りんこさんが手を差しのべてくださり 私はとても救われたのに
    私は辛いりんこさんに何もできない・・・。
    元気を出してもらう言葉も紡ぎだす力もない。本当にごめんなさい。

    私も先日もう受験やめたい! ってブログで叫びました。
    りんこさんもたくさん叫んじゃってください。
    私は何もできない無力な人だけど 画面の前で祈るしかできないけど
    りんこさんの気持ちが少しでも楽になりますように・・・・

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    1. ありがとうございます!
      やさしいお気持ちをプレゼントしてくれてほっこりしました。

      まあね〜、いつも思うけど、老人は介護をいつもしている人間よりも
      たまに来る者を大事にするんですよ。
      これって、年寄り共通だと思います。

      介護をしてくれる人間を大事にしないと自分の死活問題に
      直結するのに、その発想はいかがなものか?といつも思いますが

      そうかと言って、介護を誰も変わってくれないので
      心の中でプチ切れながらやっております(笑)

      まあ、私なんかより、比べ物にならないくらい大変な毎日の人も
      いっぱいいるので、泣きごとも言ってられないですが

      とにかくメンタルが辛い(笑)
      解放してくれ!

      それが最大の願いになるなんて思ってもみませんでしたが
      大丈夫、そんなに弱くないから、まだ頑張れるよ〜!

      お気遣いありがとうございます!

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