介護のために有給休暇をプレゼント


 介護離職って本当に嫌な言葉だ。

大抵は年老いた親を看るために、子が自分の仕事を手放さなければならないという

切羽詰まった状態にあると容易に想像できるからだ。
 


日本は現状、その職を手放したら最後、もう復帰の道はほぼ100%ないとも言える

社会である。

そんな中で、若くもない、取り立てて人に語れる資格もないときたら、親を看終わった

あと、その子はどうやって暮らしていけばいいんだろう。

 

嘆いてばかりいても仕方ないので、アタシは考えた。

 

ネットニュースを見ていたときにこんな話が出ていたのだ。

 

外国のお話だったが、ある会社員の幼い娘が重篤な病に侵された。

父親が有給休暇を使いながら、懸命に看病していたが有給が尽きる。

 

子どものために傍にいてあげたいと辞職を願い出る父親。

 

そんなときに同僚のひとりが上司に掛け合い、自分の有給休暇をその父親に
プレゼントすることの了承を取る。

そのことに賛同した社員たちが次々と自分の有給休暇を差し出し、
父親は安心して、愛娘の看病にあたれたという話だった。
 

アタシはそのとき、傍にいた大手新聞社の若手社員に聞いたのだ。

「あなた、有給、何日、残ってる?」
 

「うーん、把握してないですけど、20日とかはあるんじゃないですかね?」
 

「この1年で20日、消費することは可能?」
 

「いや、無理でしょう。そんなことしたら、席がなくなってますから(笑)」
 

まあ、そんなもんだよね。
 

制度としてあるけど、現実問題、丸々使えるかって言うと、そんなことはないわけで。
 

だったら、これを自由に「プレゼント」できたらいいのではないだろうか。
 

何も20日丸々差し出せ!というのではなく、1日でも3日でも、消費できそうもない

日数を渡すってイメージだ。

 
介護がものすごく長丁場になってしまうと難しくはなるが、
 
やれ平日の役場に来い!だの、

やれ病院の付き添いだ!などで、しかも遠く離れている場合は
 
有給なんて、すぐに消費してしまうだろうから、
 
こういうことが日常的に可能になれば、介護も育児もちょっとは楽になって
 
辞めざるを得ないってことが減るんじゃないかなぁって思っている。

 

 

 

 

 

コメント

  1. 介護ってまだまだ現実身を怯えていませんが、息子の受験が終わった今
    娘の受験の前におやの介護がやってくるんじゃないかと、まだ元気な親なのに
    夜中に不安で目が覚める事があります。
    どうしようか?と兄に相談しても”その時、なったときに考えよう、できる人が
    すればいいし”っていうんです。
    あーあ。きっとやるのは私なんだろうなぁ。全部私に任せるつもりなんだよねって
    思います。
    旦那の方もそう。みんな私だ。
    今から、こうなったらこうしよう。旦那のところと、私の両親の介護を一緒に
    どうやってするんだとハラハラしています。
    仕事も辞めるんだろうな。
    でも、子供たちにはまだまだお金もかかるから
    まったくやめるわけにもいかないから、どんな風に仕事を続けるのかなとか。
    考えてもしょうがないって言われるけど、なるようになるって言われるけど
    でも、兄妹でもめたくないし、両親にも悲しい思いをさせたくないから
    今から考えておかないと思うのですが。
    切ないですよね。

    返信削除
    返信
    1. う〜ん、難しいですよね。その時にならないと全然、わかんないことだらけなんですが、でも介護保険の制度のこととか、介護施設のシステムとかを頭の片隅に置いておくだけでも、かなり違うと思います。

      やっておくことは親の財産把握と親の希望ですね。
      施設に行く気があるかとか、引っ越しも嫌ではないかとか
      どうしても自宅が良いかとか、そういう親自身の晩年の希望を
      聞いておくことも大事です。

      介護はやっぱり誰かひとりの犠牲の上に成り立つのは
      仕方ないとは思いますが、孤独になりがちなので
      (やって当たり前、少しでもやらないと罵声が飛ぶ雰囲気)
      自分のメンタルが一番心配です。

      でも、なるようにしかならない。
      思うようにいかない。
      そういうものなので、親の希望を聞いたら、健康寿命に気を付けて
      いただくという方向で是非!

      削除

コメントを投稿