大輪の薔薇の花のようなあの人へ


 今日は私の大切な友人の誕生日です。

私は今日、満開の桜を見上げながら、空に向かって「おめでとう」を言いました。
 
 


 
10何年か前、私は「湘南オバさんクラブ」(現、この「湘南オバちゃんクラブ」)

というHPを主宰していて、私には何の能力もなかったんですが、

いろんなスキルに秀でている女たちが協力してくれて

「深海友の会」のようなグループが出来ました。

 

当時、今もですがマスコミが垂れ流す情報は

「子育てが超うまくいってご機嫌だぜ!」って

出来過ぎ君の母の情報しかなく、まさかの「崖っぷち子育て」になるなんて

予想もしていなかった母たちは途方に暮れるしかなかったんです。

 

でも、幸か不幸か、そのグループは気付けば深海層ばかりで

「子育てってこんなにきつい?」って嘆き悲しんでいる集団だったんですね。

まあ、いわゆる類友ってやつです。

 

その頃はミクシィでチャットのようにして語り合い、時々はリアルに会い、

この先の未来が描けないもの同士、傷を舐め合っていたわけです。

 

当時は丁度、私が発狂しているときで、学校の先生に泣きながら

「あの子が提出物を出せないのは何かの病気です。

脳腫瘍に違いないので、病院に連れて行きます!」と

号泣しながら、先生に訴えたことがあるんですが

 

そうしたら、その悩みを聞いてくれた同じ集団のある母が

「フン、なんだそれくらい!りんこはまだマシ。

アンタは自分から脳腫瘍って言ったんでしょ?

アタシなんてね、先生さまから直々に

『息子さんは目が死んでいる。病院に連れて行け』と言われたんだよ!」
 
自慢?され、私は本当に「苦しいのは自分だけではない」という思いで、

救われたんですよね。

 

リスカをする、家出した、停学くらった、学校に行ってない!

まさかの進級判定会議、秘密のお呼び出し部屋での勧告、やっぱ留年・・・。

 
そのグループの内部ではいろんなことがありました。

 
私が今、いろんなママたちに「何よ、それくらい!大丈夫、心配いらない」

って自信を持って答えているのは、この仲間たちとの

苦闘の10余年の歴史があってこそなんですよね。
 

もし、この仲間たちの存在がなかったら、私は越えてくることが

出来なかったかもしれません。

 
今日が誕生日の大切な友人も同じ仲間で、思い通りにならないどころか、

思う方向とは真逆に突っ走って行く我が子に翻弄され、

信じた学校の態度に絶望し、そういう思いを深夜

告白しあっていました。

 

友人はその頃、占いに妙に凝り出し、長文の手紙付きで、

わざわざウチの家族の分の占いも付けて送ってくれたりもしましたね。

この影響で私もしばらく占いに凝りまくったことがありました。

 

もう、どうしようもない気持ちを持て余した頃は

一緒に銀座でワインを暴飲して、その請求額にビックリしたこともあります。

 

今でも、真っ白いコートをなびかせて「遅くなってごめん!」って

走ってきた姿を思い出します。

仕事と介護と子育てと、そして自身の子宮系の病気も抱えているのに、

悩みなど微塵も感じさせないその大きな笑い声に包まれると、

なんか勝手に、何の根拠もないのに
 
「私たち、結構、大丈夫なんじゃね?」って思えて、

何の問題解決にもなっていないのに、本当に大丈夫な気がしてきて

「お互い、頑張ろうね!」って笑顔で別れ

 

その翌日には「ああ〜、もうダメだ~!

やっぱり学校から電話があって〜〜(泣)」の

しょうもない繰り返しを延々やっていました。

 

友人が「りんこ!聞いてよ!息子が○○大学に受かった!!」って喜々として

報告してくれたとき、私は○○大学の不合格の知らせを聞いたばかりで、

でも、不思議と「良かったじゃん!!」って素直に祝福できて、

そこまではよかったんですが、ウチが落ちたと
 
知ったときの友人の絶句と戸惑いと謝罪は今、思い返しても笑えます。

 

「そんなつもりじゃなかったんだよぉ〜〜。そんなつもりじゃ〜〜」って

大泣きしてましたね。

嬉しいんだか、哀しいんだか、よくわからなくなっちゃったみたいで

「いいから喜べ!」って言った私に何度も詫びてくれるので、

なんか笑けてきちゃったんですよね〜。

 

その友人が突然、いなくなるなんて、

あれから、随分、月日を重ねたのに、全然、信じられません。

 
大輪の花のような美しい人を、その翌々日に会う約束をしていた人を

その人の葬儀で会うなんて、後悔しか残りませんでした。

 

この不安定な状況の子どもたちを遺して逝く?って気持ちは多分、

友人自身が一番思っていることでしょう。

 

私たちは今も相変わらず、不安定で、多分、子育ては一生、

不安定なままなんだということがうっすらわかってきていて、

それでも当時のメンバーと会ったりすると、干支2巡目の
 
子育てが終わった者同士、こう言い合ったりしています。

 

「子育て、大変は大変だったけど、しびれたよね〜」

 

まっき、私は相変わらず、惑うことばかりで、全然、大人になれなくて、

しょうもない毎日なんだよ。

 

でも、まっき、あの笑顔で言ってくれるかな。

 

「しょーもな、りんこ!でも、それでいいよ。きっと大丈夫だよ」って

何の根拠もないくせに言ってくれるかな。

 

まっき、私はあの時の約束を果たすべく、本当に微力だけれども、頑張るから。

 

まっき、今年も言うね。

お誕生日、おめでとう!一緒に年を重ねよう。

 

 

 

コメント

  1. 深夜に拝読し、泣きました。あ、深夜に感情的なメールは送信しちゃだめだって、ネットのメール作法で読んだばかりでした(;^_^A
    りんこさんの大切なご友人様、遅ればせながらHappy Birthdayです!
    空からいつもりんこさんたちを見守って下さっていて、ありがとうです!
    これからも、りんこさんもそのファンの私たちも、助け合いながら不安定な子育てや人生を歩いていきます。どうぞ引き続き応援お願いいたします<(_ _)>(#^.^#)

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    1. おめでとうメッセージありがとうございます!
      まっきも喜ぶことでしょう。
      まあ、本当に不安定なので、大笑いされていることだとは
      思うんですが、しょーもないままってゆーのが、何ともなぁです(;_;

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  2. 私も泣いてしまいました。卒業編の千秋さんといい、素敵なお友達に囲まれて、なのに悲しい別れがあって。
    若い頃、おばさんになったら新しい友達なんて出来ないじゃないかって漠然と思ってました。
    でも私にも塾の成績に一喜一憂し、不合格を貰って共に泣き、深海魚になって共に青ざめるママ友がいます。受験は私達親子に色んなギフトをくれたけど、私に子育ての戦友までくれました。
    いま一緒に、笑ったり、泣いたり、愚痴ったり出来るのは幸せな事だと思いました。
    りんこさんのご友人に私からも遅ればせながらのHappy Birthdayを送ります。

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    1. おお!千秋のことまで、ありがとうございます!
      何でしょうね〜、なんか話した内容とかをリアルに再現
      できちゃうんですよね〜。
      千秋はもう10年くらいになるんですけど、
      あの時はああいう気持ちだったのかな?とか
      いいことを教えてくれたよなぁとか、時々思い返します。

      良いママ友が出来て良かったね。
      子どもが大きくなるともっと楽しくなるから、お楽しみにね!

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  3. 初めて千秋さんの話を読んだ時に、涙が止まらなくて、深夜に一人号泣してました。あの日以来、長女とぶつかる度「、ぶつかる事が出来る私は幸せ者」と言い聞かせて、何度も同じページを読み返して乗り越えてきました。
    そんな娘も高校3年生。付属大学に行けるかどうか崖っぷちの深海魚ですが、向こうが大人になったのと、私が年を取って以前程、怒りのパワーを持続出来なくなったのが幸いし、結構、良好な親子関係になりつつあります。
    だから私はりんこさんだけじゃなく、千秋さんにも感謝してます。
    子を思う母って強くてかっこいい。悩んで悩んでボロボロの様でも、やっぱり強くてかっこいいって、りんこさんの本を読む度に思ってました。父親じゃあ、こうはいかないよねって、シングルマザーの私は勝手にほくそえんでます。

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    1. 女の子を持つ楽しみは高校以降に爆裂すると思うよ〜。
      友だち親子ではいけないと自戒しているけど
      アタシはこないだ娘には
      「修復できない傷などないから大丈夫。
      どうしてもどうしてもダメだったときは、実家があることを
      思い出せ」と言いました。
      親業は戦いですね。

      ま~坊ちゃんはとってもいいママだね。
      娘さんも幸せね。

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