学校訪問記 捜真女学校


                          2018625日取材

 

愛はこの身に燦々と降り注いで

↑出だしから、小椋佳さんをちょっと
パクってます<m(__)m>

 
鳥居りんこが独断と偏見で「推しスクール」を

紹介するシリーズ。

今回は横浜にある捜真女学校だよ~ん。
 
 
 
私ね~、ここ大好きなのよ!

今から10数年前の話なんだけど、娘に合う学校を

探して彷徨ってた時期があんの、アタシ。

それで、初めてここに来た時にね、これを見たわけ。
 

             ↓
            (捜真名物 文化祭パレード)
 



校名がさ「女学校」だし、ミッションスクールだしで

(それ位の情報しか持ってなかった)、

もう先入観バリバリで

「ミンチン先生VS.ハマのマダム@エルメスざます母」って

図式を思い描いて、めっちゃ緊張して行ったわけ

(どんな先入観だよ!)。

 

そしたら、これじゃん?

 
        (同じく文化祭パレード 昨年バージョン)
 


「へ?何これ?思ってたんちゃーーーう!!!」



 

生徒だけじゃなくて、どう見ても、先生たちも一緒に

ノリノリで、はっちゃけてるわけよ。


 

          ↑ グハハハ!もう笑うしかないパレード風景
 
 

「へ?なんじゃ、こりゃ?ミンチン先生は?

ミンチンせんせーい!!」

 になったんだけど、ひとりも見つけられず


「あれ?あれ?どした?どした?」って


ことで、私の「小公女セーラ」説は吹き飛んだ

わけだね。

(うっさいね、アタシのミッション系のイメージは

小公女だったの!)

 

それで、すごい気になって、今度は何も行事がない日に

行ってみたんだね。

 

そしたらね、校舎の花一杯の中庭に立ってた時に、
 
教会の鐘の音が聞こえてきて

なんかね、南仏の光の中にいるような錯覚を起こしたの。

(注:すまんのぉ~南仏行ったことないから妄想な、妄想)

                   ↓ 中庭がここ

 

 

その時、丁度、礼拝が終わったと見えて、生徒さんたちが

チャペルから出て来たんだけど、お友だち同士で

おしゃべりしている姿がすっごく楽しそうでね、

笑い声がコロコロしてるの。
  

 

ああ、みんな、真っすぐに愛されて育って来た子たち

なんだなぁ・・・って思ったことを覚えてる。


 
                                    
                                          ↑礼拝動画

 

すごい良い印象だなぁって思いながらよ、でも、

結局、受験しなかった。

 

なんでかって? 丘の上に建ってるから。

あたしゃ、坂がキライでね~、

娘の成績不振の咎でお呼び出しでも

食らおうものなら、母であるアタシはこの坂を

上りきる自信が持てなかったんだな

(つまり、これは横浜全滅を指します)。
 

 それでね、今回、長年の私の疑問になんと学院長先生が
 
答えてくださったの!
 
 



長年の疑問はこれ。

 

「なんで、学校(ミッションスクール)は

丘の上にあんだよっ!?(怒)」

 

学院長である中島先生はね、ここのOGでもあるんだけど、

本当に素敵な方で

何時間も話を聞かせて頂いたけど、飽きるどころか、

もっと色んな話が聴きたいなって思うくらい、

あったかくて、博識で、器の大きな方だった。

 

その中島先生が教えてくださったのがこれ。

 

「あなたがたは世の光である。

山の上にある町は隠れることができない。

また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。

燭台の上に置く。

そうすれば家の中のものすべてを照らすのである。

そのようにあなたがたの光を人々の前に輝かしなさい」

(新約聖書マタイによる福音書51416)

 

つまり、聖書にこう書かれているから、山の上に置き、

光となって、人々を照らせってことなんだと見る。



中島先生はこう教えてくださった。

 

「りんこさん、捜真のスクールモットーは

『最善の自己に忠実であれ(=Be true to your best self.)』。

それは『他者に優しく、想定外に遭遇しても

たくましく生き抜く人』であると私は考えているの。


“最善”とか“優しさ”とか“たくましさ”を

もし形にするなら「光」なのかもしれないわね…」

 

そっか「光」なのか・・・。

 

私がここで10数年前に浴びた光は、すっごく真っすぐ

だったんだよな。

心にストレートに迫って来るって言えばいいかな?

だから、妙に気になっていたんだ。

 

それで、今、どんな感じになっているんだろう?って

思って、久しぶりに訪ねてみたってわけ。

 

そしたら、アンタ、なんと横浜駅西口(高島屋の前)から

学校正面まで10分くらいで連れてってくれるバス

(横浜市営バス)があんじゃん!?

 

ええーーー!!?? 

なんで、あの時、気が付かなんだ、自分!?

ホント、リサーチは大事よね~って嘆いたわよ。

 

みんなは情報収集、怠っちゃダメよん(どの口が言う!?)

 
 
「そこに愛はあるの?」・・・
この子たち、失望しても絶望はしないの

 

ここの先生たちが

「ウチの生徒はデイリーワードのように“愛”って
 
言葉を口にする」

って愛おしそうに笑うんだな。

 

「そこに愛はあるの?」って生徒同士が

よく言い合っているのを見るんだって。

 

その「愛」がエロス系の愛じゃなくて「アガペー」って所が

深い話になっちゃうんだけど、つまりね、こういう話なわけ。

 
ここの先生、OG率が高いんだけど

37名の専任女性教員の中で20名がOG

そのお一人である先生が、ご自分の大学時代の

ゴルフ部での話を聞かせてくれたの。

 
ゴルフ部で大会に出るメンバーを決めるために

コースでラウンドしたら、ある子が不正をしていて、

打数を少なく申告してたことが分っちゃったんだって。
 
 
周りは当然、怒って、その人に退部か休部を迫ったんだと。

でも、先生だけは「ミスは赦すもの」と

心底、思っているから、そう主張。

そしたら、周りから「理解できない!」って言われたらしい。

 

先生にはペナルティって感覚がなかったから、

世間(周りの人)が償いが必要、責任を取るべきと、

何らかの罰を与えることで対応する
 
ことに、すごく違和感を持ったって言うのね。


(今の日本も本当にそうだよね。直接の被害を

被ったわけでもない第3者がミスをしてしまった人物を

「自分こそ正義!」と称して、徹底的に叩く

構図があるじゃん? 本当の「正義」ってそうなのかな?

私はこれに“違和感”を持ち“それは違う”ってことを

言える人が増えないと、

自分自身も、生き辛くなるだけだと思うんだよね)

 

この学校の愛は隣人愛で、駆け引きをしない“愛”。

これを6年間で体に

染み込ませちゃうから、どの先生と話を

させて頂いても「清い」の。

 物書きなんてさ(アタシな)、性格がネジくれまくってるから、
 
こういう人として「最善の自己」を貫ける
 
「まっすぐ」な強さが眩しく見えたんだよな。


 

どんな教育してきたら、人として正しく、真っすぐに

なるんだ!?って思って話を聞いてたら、

ある先生がこんな話を教えてくれたの。

 

2年前の話なんですが、ウチには合唱コンクールって

行事があって、とにかく盛り上がる行事なんです。

34クラスあるんですが、なんと私の受け持ちの クラスだけ、何の賞にも入らなかったんです。

もう、生徒たちの気持ちを考えるとね・・・。

 

それで、例年、全員が退場しても高3だけは残り、

もう一回歌うってことが慣習になっているので、

優勝したクラスの子が普通に



「じゃ、A組から歌って!」って言ったんですよ。
 

それで、ウチのクラスの子たちが

「こんな時に歌えるわけないでしょ!」

「状況見てよ!」って荒れたんです。


そうしたら、ウチのクラスの子ではあるんでしょうが、

どこからともなく

「こういう時こそ歌える人間にならねばなりません」って

声がして

「そうだよね!そうだよ!」ってことで、

全員、壇上に上がりました。

 
でも、途中で歌えなくなって、全員、大泣きです。


教室に戻って来て、みんなが指揮者や伴奏者に一言ずつ、

泣きながら御礼を言うんですけど、ピアニストは

「ごめんなさい、私が沢山、間違えたから、

入賞できるわけがなかった…」

って泣き

 

今度は指揮者が審査員の講評が書かれた紙を

読み上げ始めたんです。

もちろん、入賞もしていないので、

褒め言葉なんてないです。

 

「入りが甘い」「雑であった」

 
こういうコメントに感情的になって、その紙を

ビリビリに破いた子がいるんですね。

 そしたら、また誰かが「そういうことはしてはいけません」
 
って言い出して
 

皆で、そのビリビリに破かれた紙をセロテープで

くっつけて、掲示したんです。


 
ひとり、ひとり、コメントを言って、ようやく落ち着いて

きたなって時に18時の下校チャイムが鳴りました。 

「みんなで写真を撮ろう!」って声があがって、

誰か他のクラスの子にシャッターを押してもらおうと、 教室のドアを開けたら

なんと、廊下には他のクラスの子たちが

大勢で待ってくれてたんです。

A組を気にかけてくれて、下校時刻を過ぎてるのに、

帰らなかったんですよね。

 

みんな、驚いていたんですが、ウチのクラスの子が

「誰か、シャッター押して!」

って頼んだら、その時ですよ


「その言葉、待ってました!」

って言いながら、他のクラスの子が入って来て…。

 

「撮るよ~!」って言いながら「合言葉は?」って

聞いてくれたんです。

 

ウチの子たち「“クッソー!!”にしよう」って

言い出したんですが

その時にまた

「こういう時こそ『クソ』と言ってはいけません」って

声がして、「何て言う?」って話になって、

結局「今年は」って曲だったんで

「今年はーー!」で写真を撮りました。

 

明けて月曜になりました。

7時間目はロングホームルームで合唱コンを

振り返るってことになっていたんです。

 

「出来るわけないじゃん!」

A組はボイコットね!」って声が大きくなってきました。

 

その時、挙手した生徒がいて、突然

「先生、シュークリームは配られますか?」

って聞くんですよ。

前年度にそういうクラスがあったのかもしれません。

 

それで、私が「配りません」って答えたら、その子が

1個食べたら、私はアレルギーが出るんです。

でも、2個食べたらアレルギーが出ないんです♪

(だから、シュークリームくらはい♡」って
 

笑いに変えてくれたんです。

 

そしたら、クラスが笑いに包まれて

「わかったよ、振り返りの会に出ます!」って

ことになって、そこからです。

 

「体育祭は頑張る!!」って声がして、すごかったです。

体育祭、半年も先なのに、練習、始めちゃったんです。

 
  
           ↑体育祭写真

 

体育祭に向けてのトレーニング内容も

体育科の先生に相談したらしく、

私に勝利のための

『どすこいダイエットへの招待状』ってのが届きました(笑)。

(注:この先生、生徒たちから“親方”って呼ばれてます)

 

  
        ↑ 親方先生のご飯を勝手に奪う生徒

 

あの時、クラス全体がマイナスの方向に

引っ張られようとした時ですが


その反対の言葉を口にできる力は

本当にすごいと思いましたし

 

シリアスな場面でも笑いに昇華して、

自分たちで傷口を癒すことができたこと。

それをクラス全員が受け止めて、

良い流れに向かおうとしたこと。 

そして「悲劇のA組だけの世界」には

普通、入れなくて、腫れ物に触るように、

スルーして帰っても当然だと思いますが



 

そういう時こそ、共にいてくれる同学年の

仲間が大勢いて


私は、ああ、この子たちは

『人生の嫌なことも消化していく力』が付いたんだなって、

すっごくありがたくて、泣けました。

イヤだ、また泣けてくる…」

 
そっかぁ、そっかぁ、そんな話がありましたか…って、

もらい泣きしていた私はこう思った。

 ここには、やっぱり「愛」がある。
 


だから、私、ここが「好き!」って思ったんだ。

 

いつだって、OPEN MIND

心が開く学校です

 

 昨年、カフェテリアがオープンしたんだけど、

お日様の光が程よく入って

生徒のお気に入りの場所になっている

(私は学院長先生にオムライスを

ご馳走になったんだが、美味しいんだな。

生徒さんはチュロスとかポテトとかタピオカ何とかとか、

なんちゃらフロートが美味しいって教えてくれた。
 

さすが女子校、洒落乙です♡)。

 



          ↑カフェテリア写真

 

先生方がね

「ここが出来て、保健室に来る子が減ったんですよ。

人と一緒にいて、わちゃわちゃしているのも

楽しいですけど

ひとりだけでボーっと緑を眺めているって時間、

大事ですよね。

 

夕方は特に、ここの一人席で、

ボーッとしている子がいます。

でも、それが自然だし、それがいいね!って

私たちは思っているんです」

 

って言うんだな。

 



         ↑カフェテリアでポテトを先生に配る生徒)

 

カフェテリアにいた高3生を捕まえて、話を聞いてみた。

 

「最終学年だからこそ感じてる捜真を教えてよ」って。

 

そしたらね、色んな子に話を聞いたんだけど、

要約すると次のふたつに絞られる。

 

1 先生との距離が近過ぎ(で嬉しい)♡

2 愛と生きることについて、徹底的に考える

 

1はね、例えば、こんなことらしい。

 

「先生に質問に行くと、10倍になって返ってくるんです。

こないだ、世界史の質問をしたら、

先生が『それ調べておくから、

明日、絶対に来て!』っておっしゃる。翌日、行ったら

ノートに4頁にも渡って、その内容が書かれていました。

質問ノートを作ってらっしゃる先生もいるし…」

 

「先生たちが常に全力で生徒に接してくれて、

そして、いつも寄り添ってくれているって分かるんですよ。

何かにつけ、ウチら、クラスカラーのTシャツ とかを

作るんですが

先生も喜んで着てくださるし、

例えば、文化祭のパレードにしても

一緒にやってくれる。

でも、ウチの先生たちって、絶対に“大人目線”を

押し付けてこないってのが特徴で、

これは私たち、ものすごく

恵まれていると思っています」

 
 

                  ↑ 体育記録会でのTシャツ姿の生徒 (三ッ沢競技場)

 

先生のひとりは「トコトン、生徒に付き合う内に、生徒が心を開く


瞬間が絶対にくる。

曇ってた目が輝いて『先生、ありがとう!』言われて

心が通じ合った瞬間は、もう教師冥利、人間冥利」って

ニコニコ笑いながら、話してくれるんだな。

 

2については生徒さんから、こんな意見が出る。

 

「私たち、この6年間で、多分、人として大事なことを教えてもらって

いるんだと思うんです。

毎日の礼拝もそうですし、クラス礼拝っていうものがあるんですが

これは、ひとりひとりが自分の話をクラスに向かってするんです。

 

3ともなると、ストレートに今の悩みを皆の前で吐露できちゃうくらい

“受け入れてもらっている”から“大丈夫”“安心”って気持ちでいられます。

 

それで、クラスメイトの今の正直な悩みを聞くと『ああ、あの子はこうなんだ』

『なんだ、私と一緒!』『あの子も悩んでいるんだから、私も悩んでいいんだ』

っていう気持ちになる。これって、すごく大きいと思います。

 

ウチの学校には心を閉ざす子が少ないと思うんですよ。

これって、自分の好きなことが出来るって言うか、それを言っても

みんなが尊重してくれる下地があって、作らなくていい、そのままでいい。

いつでも自分らしくいられるのが特徴だと思います」

 

 

授業見学をしてみた

 

この学校でも、片っ端から、授業見学をしてみた。

ここでは、その中でも特に印象的だったふたつの授業体験に触れておこう。

 

ここね、やっぱり「どう生きるの?」ってことをすごく意識させてる気がする。

なんて言うのかな、どことか大学に行きなさいとか、なりたい職業に

就きなさいってことではなくてね、もっと人生にとって根源的な部分で

 

例え、どういう状況下に置かれようとも、そこから、どう前向きに

生きて行くの?人生ってたった1回、だから慈しんで生きようよってことを

学ばせている空気感が漂うんだけど、

 

「倫理」って教科を取っても、大学受験で選択する子は少ない日本国の現状の中

3で必修科目として教えているのは、逆に素晴らしいと思う。

3だからこそ、考えて欲しいんだって。

 
倫理には年間で4つのテーマがあって
 


1 哲学って何?

2 私って何?

3 私たちを取り巻く環境、暮らしの構造を考える

4 正義って何?

 

ってことを現代社会の構造の中で考えてみようってことらしい。

 

 
讃美歌を練習する中1
 
  

授業では「他者とは何か?」について、デカルトの視点で
 
解説されていたんだけど

先生の説明が秀逸で唸りながら聞いていた。

 

先生は「他者のないところに人生はあるか?」って問題提議で、
 
こんな例え話をされる。

 

「あなたがクラスで仲間外れにされたとして、名前も呼ばれないとしよう。

自分は存在しないかのようだが、それでもクラスは有り、世界はある。

私から他者は切り離されているのに存在しているということは、ものすごい恐怖。

私が存在する、しないに関わらず、それ自体で存在するのが絶対的他者」

 

その説明から「我思う、ゆえに我あり(byデカルト)」っていう核心部分に

入るんだけど、えー?これって大学の講義じゃね!?って、すごい贅沢な

ものを見た気がした(生徒さんたちが理解しているのが凄いよな)。



                    ↑水泳授業

 

それから、めっちゃ暑い日だったからプールに行ってみた。

なんでも戦後すぐから室内(温水)プールがあった珍しい女子校ってことで

今も水泳の授業に熱心だ(週12時間連続授業×810回/年間)。

 

2の課題は200mクロール&200m個人メドレーなんだって。

 

水泳ってね、プロが教えると、例え水が怖くて顔を付けられない子でも

寄り添っていく内に、徐々に確実に泳げるようになるんだと。

中1には毎年必ずこういう生徒がいるらしいけど、ノープロなんだって。

 

水泳は進化が分かり易いから、自信を持たせやすいってことで

やってるみたい。

 

実際にね、ガラッと変わる瞬間があるってアブラハム教頭先生

7人のお子さんがいるからだよん♪)が言うのよ。

 

「自分なりに上手くなっていくと、絶対に前向きになって来ます。

『個人メドレーは目標が高過ぎる』ですか? いや、これは、限界を下げると

伸びる子も伸びないんです。出来ない子もいるってことが大前提ですが

教育は『こんなもん』って限定しちゃうと、その子の可能性を逆に潰します。

 

自分でダメだって思わずに挑戦すると、出来るから、その「やった!出来た!」

って感覚を味わうことが大事なんです。

これがあると、水泳以外の事にも生かせるって実感があります。

 

すごく憂鬱そうな子でも、手伝っていく内に、段々と気持ちが前向きになって

表情が明るくなるのが分るので、教えている方もものすごく楽しいです!」

 

なるほどね~、泳げるってすごい自信になるの、ちょっと分かる気がする。
 
 


進路の話や聞きにくい話など、あれこれしてみた

 


伺った日は、たまたま高3に向けてのOG達による受験対策講演の日だった。

SFCに一般受験で入った大学1OGの講演を聞いてみたが、さすが

女子校、微に入り細に入り、科目ごとの勉強法を余すところなく公開してくれる。

 

使った参考書、それをどう利用したか、スランプの時の乗り越え方、どう計画を

立てて、それをどう実行し、出来なかった場合、どう立て直ししていくのかを

本当に細かく教えてくれるんだよなぁ。これは女子校ならでは!

賢く学校と予備校を利用するってことも率直に語ってるんだよね。

 

          ↑ 黒板の落書き

  

OGは「受験は体力・気力・精神力。自分を信じられなくなる事も多々だけど

やったことは絶対、自信になるから、これなら頑張れる!っていう目標を

持つことが大事だよ」って熱く語っていて、先輩っていいものだなぁって

つくづく感じた。

 

捜真の進学指導は「どの大学に行きたいか」よりも「何を学びたいのか」

「将来どんなことをしたいのか」という志望校選びをさせているのが

特徴と言えば特徴。

「一人ひとりの第1志望合格を目指す」ってことが大事で

「それに向かって全教員が全力でサポート!」しようっていう

先生方の意識が強い学校なんだよね。

 

3の「総合」という時間で夏休みに職業インタビューをして、

2学期にレポートにまとめ、3学期プレゼンという授業をしているそう。

これが、実は効いているんだって。

 

この3月の卒業生は172名なんだけど、その内の46人

(つまり4人に1人)が総合のテーマと進学先に関連があるっていうから

女の子って目標を定めると、地道に努力するよね~。

(獣医2名、薬学4名、看護7名の進学者は中3の総合のテーマで進路を

選んだんだってよ。今年はナースが人気=38名だったらしい)

 

やっぱさ、ここって、ものすごくボランティア活動を重視していて

学年から湧き上がる声で実施することも多いって聞く。

 

例えば、高2の授業で「ガーナのカカオ農園に於ける児童労働」って問題を扱ったら、

早速、生徒がチョコ募金を始め出し、フェアトレード商品のチョコを仕入れて、

バレンタインに合わせて販売するっていうフットワークの軽さを見せるんだよね。

 

                     ↑チョコのスローガン

 
もちろん、炊き出し(横浜市中区寿町)をしたり、東北で活動したりもしてるし、


そうそう、30年以上前から各クラスで1人ずつフィリピンの里子の支援を

してるんだって。

 

そういう土壌があるから、どの学部学科を選んでも、突き詰めて聞いていくと、

最終的には「誰かの役に立ちたい」に行き着くらしいよ。

 

巷ではね、21日のS入試のせいで「勉強しなくても入れるんじゃね?」っていう

変な誤解が生じたから、偏差値が急降下みたいに言われているけど

実際、S入試で入って来た子の出口結果を見ても悪くはないんだと。

 

(注:来年は入試自体、大幅変更になるので要チェックですぞ!)

 

指定校推薦枠を見ても、結構、美味しいよね。

早慶上理ICU8枠、GMARCH35枠、国公立2枠、有名女子大32

で計77枠もあるのはすごい! 現偏差値で出口がこれなら、すごくない?

 

それでね、私は底意地がおよろしいので、いろいろ学院長先生に聞いてみたのよ。

 

「高校入試を始めたのは、中学入試の人数減少を受けてのことか?」とかね。

(我ながら、すごい失礼だわ!)

 

これはね、元々、中3から高1は転編入が多い(帰国が多い)らしいんだけど

通学距離など様々な理由で中学受験ではなく高校受験を選んだご家庭にも、

キリスト教教育のチャンスを設けたいってことで実施したんだって

(今年は高19人が高入生)。

ミッションスクール、完全中高一貫型が多いからね。

 

それで、尚も、こう聞いたの。

「以前と比べて、中学入試の偏差値が落ちていることをどう思うか?」って。

(我ながら、よく聞けるね・・・(^-^;)

 

それには学院長先生、こうお答えになったんだな。

 

1に外への発信が十分でなかったってことが原因

2にそのせいもあり、アピールポイントや進路指導が伝わりにくかった

と、本当にご誠実。

 

今後は大学受験対策やICT教育(2020年に完備予定)などは、

今の時代に合わせて、きっちりやっていくと明言なさっている。

 

まあね~、ミッションスクールって薔薇のカーテンに隠れているように

見えるから、誤解は多々あるかもしれないなぁって(ほれ、アタシ、

ミンチン先生が牛耳ってるって信じてたからね(爆))

 

実際、中1の学年PTA(自然教室の説明会)にお邪魔したんだけど、

保護者の方の満足度はすごく高いんだよね。

実際、今まで、この学校、出て、不満だって言う保護者を見たことないんだよなぁ。

 

学院長先生がその席で保護者に向かって、子育ての助言を先輩母の立場から

おっしゃっていたのが、すごく印象に残っている。

 

1 子どもの話は忍耐強く聞け(あれこれ親は話を挟むな)

2 子どもに根掘り葉掘り聞くな(コツはオウム返し!)

3 仕上げに励ませ!(頑張れ!ではなく、頑張ってるね!って言え)

 

学院長先生が最後にこうおっしゃたので、爆笑してしまった。

 

「中1はお風呂で忘れ物したり、ホームシックになったり、非常ベル

押してみたり、色々です(笑)。

 

でもね、高3を卒業する時には本当にレディになりますから、

お母様方はご安心くださいね」

 


                         ↑ チュー坊ロッカー


 

7代校長の日野綾子先生(2代目校長カンヴァース先生の教えを受け継いだ

捜真の名物校長)の「6年後、素敵なレディとしてお返しします」の

伝統は今も脈々。

 

(活発な活動をしている「親父の会」(=最後は居酒屋で呑む)は、これをもじって

「素敵なダディにしてお返しします」をモットーにしてるらしいよ(ホント、この

学校、明るいわ))

 

最後に今年の卒業生でICUに行った子の「捜真、どうだった?」の質問に対する

この答えで長い文章を〆よう。

 

「人生への充電、完了!」
 
 
 


数字で見る捜真女学校

 
 
こころの誓い 神を信頼すること、神の愛を知り、自分を愛するように
隣人を愛し、助け合うこと。
失望することがあっても絶望しないこと、常に希望をもつこと
 
スクール・モットー   Trust in God.  Be true to your best self.
神を信頼せよ。最善の自己に忠実であれ
 
建学の精神  キリスト教に基づき、真理の探究をなしつつ、
人間形成の教育をする教育方針自己の能力を最善に伸ばし、
自分を愛するように隣人を愛し、感謝を持って
 
奉仕できる人格を育成する。
 
女子校 (創立 132年目)
      
2/1午前 第1回入試 24科(40) 2/1午後 第2回入試 2科(38)
2/2午前 第3回入試 24科(43) 2/2午後 第4回入試 2科(43)
2/4午後 第5回入試 2科(42)   
2/4午前・午後 対話学力試験(面接形式による学力試験)(42)
 ( )内 日能研偏差値
 
 
面接  面接は1~4回入試で実施
 
週5日制  
有志による土曜日の補習・講習はあり 年数回模試や検定試験で登校日あり
 
 
アクセス 東急東横線他「反町駅」から徒歩約15
横浜市営地下鉄ブルーライン「三ッ沢下町駅」から徒歩約15
     JR横浜線·東急東横線他「横浜駅」から市営バス約12
     東急東横線「反町駅」から市営バス約5
 
生徒総数 
中学 453名 (1学年約40名×4クラス)
高校 480名(1学年約40名×4クラス) 総数 933 名
 
教員数   
専任 51名(男性 14名 女性 37名)
講師 32名(男性 4名 女性 28名)


 


ネイティブ 4 名 
カウンセラー2 名 
 
高校募集 あり(高入組とは高1で合流
 ただし、数学・理科等は補習などのサポートあり)
 
特進クラス なし 
 
習熟度クラス 中2以上の英語 中3以上の数学 高校生の一部選択科目
 
2で文理分け HRクラスは高3まで通常通りのクラス分け
 高2からは大幅な選択科目により一人ひとりの進路
(文系私大、文系国公立、医師薬理工、芸術・体育等)に対応
 
学食 あり
 
購買 なし
 
携帯 許可制、校内では使用禁止
(校内で使用していた場合は、預かって保護者に連絡の上返却)
 
中学から他高校への進学者数(2018年4月)とその理由
 
 11 名   理由 留学、保護者の海外赴任、進路変更等
 

 
不登校(含気味)者数  中学 5名  高校 0
 (中22名、中33名)
 
大学進学者実績(卒業生 181 名)2018年4月
 
大学進学 174名 短期大学 0名 専門学校 1名 海外留学0名 
浪人 6
 
大学受験校数平均 8校
 
主な進学先(2018年3月卒業生 181 名)
(注)合格人数ではない実際の進学先
 
筑波1 横浜国立大1 東京外語大1 横浜市立3 神奈川県立保健福祉1
 
慶應 4  上智 7 ICU 2 明治 2 青山8 立教 4
中央 2 法政 6 学習院 2 津田塾 3 日本女子 6 東京女子 5
成城 2 明治学院 7 聖路加国際 2 東京医科 2 東邦 3 立命館 1
武蔵野音楽 1 洗足学園音楽 1 桐朋学園 1 武蔵野美術 1 
 
多摩美術 2 日本体育 2 日本女子体育 2
 

 
内  理学工学進学者 13 名 看護進学者 15 名
 薬学進学者 5 名  農学・獣医学進学者 2 名  
 
推薦入学者
 
学校推薦  37 名
横浜市立 2  慶應 1 上智 3 ICU 1青山 6 立教 3
 
 法政 2 学習院 1 東京女子 4 など
 
AO&一般推薦 神奈川県立保健福祉 1 慶應 1 上智 4 
 
明治 2 中央 1 法政 2津田塾 1 日本女子 2
        
 
G-MARCH以上進学率  27.1  % (国公立大学と薬学部・医学部含む)
 
推薦者  指定校 37名 スポーツ0名 AO 33名 
 
一般 0名 公募推薦 19
(2018年3月) 
 


 





 

コメント