学校訪問記 桐朋女子


                                   2018511日&72日訪問

 

この学校は決して子どもを否定しないから、

生きて行く自信がつく学校なんです

 

いや~、おもろかった!

こういう学校も「有り!」だよね「有り!」

 

なんで行ったかと言えば「桐朋教育」ってよく耳にはするんだけど

イマイチわからん。一体、具体的にはどういうことなんだろう?って、

突然、どうしても知りたくなっちゃって、学校に押しかけてみたんだな。

 

まあ、世間で言われているところの「桐朋教育」は

「難関大学に入りさえすれば『人生、楽勝!』みたいなことは

教育ではなく、生徒の創造力を伸ばしていくことこそが

教育である!」ってことなんだと理解するんだが

 

これって「解るような、解らないような」不思議な感じが

したんだよね。だって、ここ「通知表がない」に代表される

「謎」が多いから(笑)
 
 
    ↑本年度、体育祭に燃える高3にポーズを取ってもらったよ

 

日頃から、やれPV数がどうのとか言われ続け、数字と物差しで

雁字搦めになっているアタシは「そうじゃない価値観」を

欲していたんだよね…。だから、行きたくなっちゃったんだな、きっと。

 

元々、ここのOGたちを何人か(50代から20代まで)知っている

せいでもある。

 

みんな、すこぶる感じがいいのよ。気が利くし、頭の回転も速いし

何より、思いやりがあってやさしい。

更に共通点があんの。

 

みんな、すっごく「自分」を持ってる!

 

1回決めたら、強いって言うのか、信念、曲げないって言うのか?

「あなたの意見は尊重する。でも、私はこの道を行く!」

って意志に溢れているのよ。

 

これって、昔の「女は一歩、下がって」の時代は

どうだったのか知らないけど、今の時代には

マストな力になるんじゃないかな?って思うんだよね。

 

「私はこう考えたから、こうありたい」っていう

信念を持つ生き方って、すっごく人生の充実度を上げるような気がする。

それでね、ここで過ごすと、どういう女に仕上がって

いくのかってことをリサーチしたので、まずはご紹介したいと思う。

(ビフォーアフターのアフターは大事だからね~♪)

 

ご紹介するのは、全員28歳のOGたち。

(彼女たちの動画も挟むから、よかったら、クリックしてね)

 

何でもね、M先生が65歳で退職なさるってことを

聞きつけた28歳組がわずか数日後に集まれるだけ

集まった時に、ついでに撮ったビデオなんだと。

その一部を文字起こししてみるわん。

 

(余談だけど、やっぱ都内の仙川、駅近一等地にあると

急な招集でも反応いいよね…。立地は大事よね~)

 

1 MYちゃん 慶應義塾大 リクルート→会社経営

  桐朋女子で得た力は行事に一生懸命になることで

当事者意識が持てたこと。色んなことに取り組めたこと。

これは今、社会ですごく役に立っている。

 
 
  

2 ANちゃん 京都市立芸術大 奈良文化財研究所学芸員


  在校中は目立つ方ではなかった。地学好き+何万年も前の歴史好き


  +人間が携わった歴史が好き→鉱物を砕いて作った絵具を用いて


かかれた絵画への関心→保存修復、保存科学→中国古代壁画の研究者→現職。


  生徒主体の教育のおかげで、自分の意見を自信もって、強気で


伝えられる(笑)のは仕事で展示・研究をする時にも役立っている。

 
 

3 NTちゃん 玉川大 新体操部出身 ディズニーシーダンサー


  大学でも舞踊をやり、TDSのオーディションに合格。


  部活でチャレンジ精神を学んだ。

 

 

4 MHちゃん 明治学院大 コンサル会社でセミナー運営

  みんながひとつになって、全力で取り組むこと。

  チームとなって、こなす力がついた。

 

5 MAちゃん 上智短大 ファッションブランドPR

  勉強は出来なかったけど、在校中からファッションにはすごく

  興味があった。この学校の良い所は自分自身でいられること。

  群れないこと。流されないこと。

 

6 AKちゃん 東北薬科大 薬剤師

  仙台で学生生活を送ったが、桐朋の価値観が違うことに気が付く。

  それは「みんなが結婚したから、結婚しなくちゃ」がないに代表される(笑)。

  同級生は既婚未婚問わず、色んな仕事をしているし、学生もいる。

  個性が強い。みんなが色んな生き方の選択をしているのが特徴。





 7 NHちゃん 立教大 映画・アニメ制作に従事


  とにかく、イベントが多いので、得意不得意を確認できた。


  高1で先生に「脚本を書く仕事に就きたい」と言ったら


  「そういう先輩、一杯いるよ。応援する!」と言われた。


  やると決めたら、行動に移すのが「桐朋魂!」。
 
 


8 AMちゃん 成蹊大 半導体メーカーで経営支援の仕事


  「働き甲斐推進」をメインテーマにしている仕事。

  就活の時、2011年東北大震災の年だったこともあり、世の中は理系の

仕事で成り立っていると思ったが、自分は文系。ならばメーカーの

人を支えることで世の中の役に立ちたいと思った。

 

9 KKちゃん 学習院大 臨床発達心理士・スクールカウンセラー(高入生)

  在学中は体育が苦手で体育祭では「垂れ幕」係に燃えた。

  心理学は正解のない学問だが、ここでは、それを考えてもいいんだって

思えて、それを活用して、悩みを解決したかった。

  この学校の良い所は、ひとりひとりが褒められポイントを持っていること。

  色んな所で個性が生かせるし、否定的に見ない。

人のいい所を肯定する力が付くし、生きて行く自信がつく学校です!

  

☆☆☆

 

  以上、ほんのちょっとだけOGの声を載せてみた。それでね、

  私、現役生にも片っ端からインタビューして歩いたんだけど

この学校、生徒がみんな同じことを言うのね。

 

表現方法の違いはあるけど、それは概ね、次のふたつに代表される。

 

「先生も友だちも先輩も、決して自分のことを否定的に見ない」

「自分のことをすごく尊重してくれる。だから、人も尊重しようと思う」

  

  私はね、思春期の時にこそ「自分は大切」「友だちも大切」って

  思えることは、幸せな人生を歩むためには「核」になり得る精神だよな

って感心してたんだけど、

 

ここには自分の好きなことをトコトン追求する文化があって

それを「お?いいね♪」って認める素地が学校全体を覆っているんだよね。

 

でね、その時、ハッと思ったの。

 

もしかして「桐朋教育」って、このことなのかもしれないって…。

もう少し、この「桐朋教育」を追究してみよう。

 

ビフォーアフターのビフォーを見てみるぞ!

 

ご覧頂いたように、28歳になると、こんな素敵なお姉さんに

成長しているわけなんだが

楽しいかな、中1は可愛い「子猿ちゃん」。

 

まあ、どこの学校でもそうなんだけど、12歳は「人類」には

遠いんだな(笑)

ホント、それを、どう伸ばしていくのかが教師の腕の見せ所なんだけど

ここもいいよ~♪ ホント、驚異のめんどうみ。

 

先生に聞いたらね、良くも悪くも素直なままで入学してくるから

「クラスの生徒を連れて他教室から戻って来る時には

左に行けば、自分たちの教室なのに、私(担任の先生)の後に

くっついて来て、職員室まで来ちゃう(笑)」ってな

 

カルガモかいっ!?って状況はよく見る光景なんだと。

(実際、校内の池にカルガモ親子が棲み付いてたこともあって、併設小学校の

児童と共に巣立ちまで観察していたこともあったらしい(工事が入った年から

カルガモ母によってNG地帯に認定されたとか・・・)

 

とにかく、自分で自主的に動けるようになるまでは、ノートの取り方、

発言の仕方、コミュニケーションの取り方という暮らしのあらゆる部分にまで

先生が懇切丁寧に教え込んでいるイメージなんだな。

 

1には特に「黙って座っていてはダメ。以心伝心はなし!

思ったことは言葉に出せ!」を良しとしているし

(注:「本能」で動く中1(笑)には、特にSNSの使い方、言葉のセレクトも

含めて、親身に指導して下さっているので、ここでいう「言葉に出せ」は

能動的生き方へのサジェスチョンね)

 

ある先生は、とにかく社会に出てから困らないようにしていくのが

学校の役割ってことで、中1には当たり前のことから辛抱強く教えていくって

おっしゃる。



        ↑ 体育祭の練習風景を盗み撮りしちゃったよん♪
 

今は家庭だけではやれない時代なので、学校、社会、みんなで子育てを

しないといけないって言い切るのよ。

 

具体的には「オアシス」を徹底しているんだって。

(おはようございます、ありがとうございます、失礼します、すみません)

この話、りんこの仕事先のオッサン達にこそ強く訴えたいくらいです(笑)

 

では、子猿ちゃんたちを勉強面でどう進化させていくのかのイメージを

お伝えしてみるわね。

 

一例を挙げると、先生が「山梨県は何故、果樹栽培が盛んか?」という設問で

試験を行うとして、その結果をノート提出させるわね(要は試験の見直し)。

 

それで、生徒が「季節風の影響を受けず、水はけが良いから」と

書いてきたとすると、一見良さそうなんだけど、再提出なわけ。

 

主語・述語を意識して、しっかりとキーワードを書いて、誰もが納得できるような

説明文を書くことを求めるんだよね。

(キーワードは「扇状地、水はけ、季節風の影響、寒暖の差など」)

 

レポート提出は鬼のようにあって、それを教師陣がものすごく丁寧に添削

していて、「ここが良い」「ここは足りない」としっかりコメント付けて評価して、

次に繋げる学習方法にするってことを延々、やってるのよ。

 

文系科目はレポート提出に追われるとみて間違いないんだけど

数学に至ってもそうでね、単元ごとに小テスト→テストってなって、細かく

赤字を入れてるんだよ~!

 

担任であろうとなかろうと「この子はどんな字?」「どんなスピードで

書いている?」って意識しながらの添削だからさ、生徒の良い時も悪い時も

解るって教師陣が言うのよ。

 

この積み重ねが「信頼関係」を築き上げるんだって。

 

いやいや、先生たち、毎日、こんなことやってたら、死んじゃうでしょう?

と思ってるんだけど、先生たちが笑いながら、こう言うんだよね。

 

「生徒に『やり直し&やり直し』をやらせているんですから、こっちも

手間暇かかりますけど、丁寧にコメントを入れることによって

生徒は確実に成長していくんで、それ見ちゃうと、もう止められないですね!」

 

きっと、ここの先生たち、真面目なドMの集まりだな…(殴)。

 

時代が桐朋教育にようやく追い付いてきたんだな

 

この学校ね、冒頭に書いた「通知表がない」って謎があるじゃない?

厳密に言えば、なくはないんだけど、一般的なイメージとは

違うから不思議な感じはすると思う。

要は「数字ではその子を計れないでしょ?」ってことなんだよね。

 

まあ、ここがさ、一般軸とずれてる感じがするのか、入学試験も

「口頭試問」っていう伝統があるから(注:普通の受験もあるよ)、

数字でギッチギチに縛られている“我が愛しの中学受験母たち”からすると、

基準が持てないってこともあって

近年、敬遠傾向になった要因ではあると思う。

 

でもね~、よくよく学校の話を聞いてみると、逆に時代がようやく

「桐朋教育」に追いついてきたんじゃね?って思うようになってきたんだな。

 

この“数字”だけで「ハイ、オマエ、ダメ~~!!」って教育を「是」とする

我が国において、「それは違うよね」と創立以来、真っ向勝負を挑んできた

学校なのね、ここ。

 

では、通知表ではなくどう生徒を評価しているのかと言えば、こうみたい。

 

日頃から、レポートではコメントの嵐ではあるんだけど

学期終わりに、担任の先生との面談をしてるの。

それが「ここ、出来てないじゃない!?」って面談ではなくて

「この教科は今後、どうしていく?」っていう“作戦会議”

みたいになってるんだよ~。

 

しかもね、これ見てよ!すごくない?
 
 
 
↑ 私立歯学部志望者
          
       ↑ 国立地理学関連志望者

 

       ↑ 私大舞踏系志望者 

 

3の時間割を見せてもらったら、ひとりひとり違うんだな!

生徒の志望によって「オーダーメイド」の時間割で対応してる学校

あたしゃ、初めて見た(_◎;

 

ある先生に説明してもらったら、こうだった。

 

「桐朋女子高校は大学と同じように、自分の時間割は自分で作るんです。

自分の興味関心や進路にあった時間割、自分の好きな時間割ってことです。

 

時間割を見て分かるように、地誌や総合社会特講、生物演習、英語特講、

西洋美術史特講DLP特講などの学校独自の科目(学校設定科目)が

39科目あります。

 

時間割の斜線はブランクとよばれる空き時間で、進路の面談を行ったり、

論文指導や補講など個別の対応を行っています。

 

桐朋女子は高3の担任だけではなく、専任、講師、コーチを問わず、

全教員がそれぞれの得意分野で、生徒と深いかかわりを持ちながら、

生徒の得意分野や個性を伸ばしています。

 

現在、生徒たちは9月の文化祭に向けて、高3クラスのミュージカルや演劇発表、

グループ発表などで自分の得意分野で力を発揮しながら準備を進めています。

 

昨日の高3の授業で、生徒が『桐朋って、本当にいい学校だね』と

机上旅行のプレゼンのパワポをつくりながら話していました。

 

一見、学力とは関係ないように思われるようなこれらの活動が、

実は生徒の進路に繋がったり、将来の仕事や生きる力と密接に関係している

のだなあと在校生や卒業生と話していると強く感じます」

 

 

日頃から生徒のことをレポート上でもそうだし、すっごくよく見ているから

先生たちは生徒のことを決して否定しないし、その子に好きなことがあれば

「いいじゃない!」って手放しで褒めてくれる雰囲気満載。

 

先生が率直に「夢は何?」ってダイレクトに聞いてくれるから、生徒は否応もなく

考えるらしいけど、高3ともなると面談時に「夢と主張が溢れて来る」んだって(笑)

 

具体的には「私の夢と今年の目標」というお題で文字にして

考えさせている。(もちろん、高3であっても漠然としてても全然OK

とりあえず、文字にしてみるっていうことが自分を見つめることになるんだとみる)

 

これを中1の子猿ちゃんたちの前でスピーチさせたりしてるんだそうな。

 

現高3のある子は「建築士になりたい!水泳を幼い頃からやっていて、

水が大好きなので、水中に建物を作りたいんです」とスピーチ

 

また、ある子は「人間が自然と共生できる世の中にしたい!自然と関わる

仕事に就きたいです」と言い

 

そして、また帰国枠で入ったある子(この学校は大昔から帰国生が多いのが

伝統ね)は「海外ではコミュニケーションが大変だった。だからこそ、

それで困っている人を助けたい気持ちがあって、国際関係の学部を

目指しています」と言ったんだって。

 

「夢は語って、実現させるべき!」という高3生の宣言に中1子猿エリアでは

驚きのざわめきが走ったらしい。

 

一貫校、自分の6年後のアフターをダイレクトに見れるから、ここが

本当に強みだよね~。

 

授業はこんな感じでやってます!

「触れて、感じると楽しいじゃん!?」

 

この写真は中1の地理の授業で「屋上から何が見える?」っていう

授業の1コマなんだけど、面白いんだよ。

 
               (↑ 地理の授業 屋上にて)
 

「北ってどうやって解るの?」って先生が聞くわけ。

 

すると生徒たちから「方位磁針!」「影!」

「あっちが北館だから、あっちが北!」といった

答えが次々と出て、16方位の勉強をするんだって。

 

それで、「北」が解ったところで、距離はどうやって出すの?みたいな

問いかけをしながら、段々と地図から見える情報を探すことに

夢中にさせていくみたいなんだけど

 

とにかく、どの教科でも「本物」に触れることをすごく意識している。

 

(生き物も沢山、飼っているし、解剖も含めた観察も理科実験も盛んだよね。

なんせ理科実験室が7部屋もあんだもん!)

 

           (↑金魚ちゃん)

 

「なんでや?」って聞いたら、先生方がこうおっしゃった。

 

「だって、触れて感じると、楽しいじゃない?」

 

       (↑プラナリア  本物にこだわってます

 

ホントにね、この学校、教師陣が二言目には「○○すると楽しいじゃない!」

って、言うのよ。

 

生徒さんが口々に「(学校生活は)楽しい!」って言ってたけど

先生が楽しんでるから、そうなるやね~。

 

「興味が先」での難関大学実績

 

ここね、結果としてよ、結果として、大学実績がいい!

今年も1浪とはいえ、ふたりも東大(文3と理1)に行っている。

 

あのね、純粋に入学偏差値を見て頂きたい(「数字で見る」を参照)。

これって何!?って思わない?

 

う~む、元々、AO・自己推薦入試には強いんだよ、レポートを

6年間で鍛え上げるからね。

 

去年はICUにどうしても行きたい!って訴えた子を教員の推薦

その子の信念でぶち込んだからね(何でも、踊りが上手くて、リーダーシップに

優れていて、チームとしての作品を作り上げ、その映像を編集した、
 
それら創作活動が認められたって話だよ)。

 

他にも、これSFCだけど、「お弁当で健康を考える」ってテーマで

キャラ弁を考察した生徒がいて、海外にも発信したおかげで

最終的にはレディガガとまで繋がって(_)、合格ゲット!って子もいるんだよ。

 

SNS時代の申し子たちの大学入試って感じだよね。

 

もちろん、ノウハウを学校が分かっているってことは本当に親としては

安心だし、ありがたい。

 

それで、AOなど推薦入試に強いのは分ったけど、今年、東大2名…。

 

高学歴ラブな私としては、やっぱ、このカラクリが気になるんだよね。

 

そしたらね、副校長先生が「めっちゃ楽しかった話」として、この話を

教えてくださったの。

 

それで、「あ、こういうことか!?」って思ったから、載せとくね。

 

現大学4年生が高校1年の時のお話。

 

中心人物Aちゃんは(現 早大基幹理工)は最初から数学に興味を

持っていたわけではないらしいんだけど

2で習った「図形の証明」に興味を持って、担当の先生に類題を
 
もらったりして、数学にのめりこむようになったんだって。

 

それでね、担当の先生がその子に冗談で「はい、数学部の生徒さん!」って

言いながら、プリントをくれたことが、きっかけになって

「そっだ!数学部、作ろ」って思ったらしい。

 

思ったら、即行動だったんだろうね、高1の文化祭で「自称数学部」の
 
展示発表をすべく、数学大好き人間を5人集めて
 
「魔法陣、パラドックス、三平方の定理」をテーマに発表したんだと。


そんなことがあった後、三角比を習ったそうなの。



その時に先生が何気なく「この原理で高さが測れる。例えば、正門前のヒマラヤ杉の

高さも測れるんだよ」っ言ったらしい。

 

それに触発されて、実際に「測りたい」となって「実際に測定する会」を

作っちゃったっていうんだよね。

 
             ↑ ヒマラヤ杉


 

総勢10名の生徒が参加し、「なんだ?なんだ?面白そーじゃねーか?」ってことで

教科の垣根を越えた文系の先生方も参加して、生徒チームVS.教員チームで

「測定大会」を開催したんだって。

 

なんかね、1月頃から考え始め、実際は2013423日に測定したって聞いたから

すごい準備期間が必要な物だったんだね。

測定に使うっていう「象限儀(しょうげんぎ)」も手作りして挑んだらしい。
 
 
        ↑先生が手に持っている三角っぽいのが象限儀

 

これに味を占めて、2の文化祭では「測量、和算、フラクタル」をテーマに発表、

秋の鎌倉校外活動では大仏の高さを測り→頭が丸いのと、根元が台座ということで

失敗したものの、続いて12月の関西修学旅行では入鹿の首塚をテーマに

物理部とコラボしたのを最後に数学部は活動休止→受験勉強ってことだったんだと。

 
 
↑ 当日の計測風景 


この元生徒さんたちに感想を聞いてみたのよ。

そしたら、こんなことを書いて下さった。

 

☆☆☆

・測定しながら精度をあげるために工夫したり,考えたりすることが
 
単純に楽しかった。

 

・「杉の高さってどれくらいなんだろう」という素朴な疑問をまじめに
 
突き詰めてみていいんだ,という経験から,キラキラしているとかではなくて
 
学問的に面白そうな大学を目指しても良いんだと思った。

 

・先生たちも生徒と一緒に杉を測ったり,自分の担当教科以外も勉強したり
 
していて,教える立場になっても勉強し続けている先生たちの背中からも
 
学問の楽しさを教えてもらった。

 

・このような知的好奇心を共有し,共に悩み解決していくプロセスを、
 
同級生および先生方と経験することができて,いい思い出になった。

 

                      ☆☆☆

 

いや~、ホント、青春だよね!

 

すっごい余談だけど、えげつない話していい?

 

この自称数学部の中心メンバー5人のその後を書くとね、Aちゃんは
 
さっき書いたが早稲田大学基幹理工学部(一般入試)、
 
 
そのお友だちBちゃんも早稲田大学先進理工学部(一般入試)、
 
更にCちゃんが慶應義塾大学文学部(一般入試)、

 

 
Dちゃんが東大文3(ちなみに現役)、

そしてEちゃんが京大文学部(学校推薦)。

 

え?何?この華麗なる最終学歴!?

 

学歴も凄すぎなんだけど、私が本当にすごいなって思ったのは、
 
副校長先生(数学科)の笑顔満開でのこの発言。

 

「もう、本当に楽しかった!もしかして、参加した教員のが楽しんだかも!?」

 

この「ヒマラヤ杉測定結果」をお知らせしておくとね

 

~自称数学部のヒマラヤ杉の高さ測定について~

①ヒマラヤ杉計測に参加した人数  先生:10名   生徒:10

②計測結果 生徒チーム:①14.975m ②30.85m ③21.38m  Ave.22.40m

先生チーム:①19.4275m ②19.57m ③21.0913m ④21.07m Ave.20.289m

 

「生徒のデータがかなりバラついていますが、道具に不慣れなため、

誤差が大きかったのだと思います!」
 
(ドヤッ、教員の勝ちやろ!?感が漂う(笑))

 


           ↑ 計測って難しいのね~、でも、いいなぁ♪

 


そりゃ、笑顔満開で「楽しかった!」って言うはずだわなぁ…。
 
 

正直、私には難易度高過ぎなんだけど、この子たちの

写真を見ながら、キラキラ目でお話をしてくれる先生たちを見て

「ああ、こういうことが“学問”なんだぁ…」って、すっごく羨ましかったの。

 

こういう話はこの学校には一杯あるんだよ。

誰に強制されるわけでもなく、生徒が勝手に「楽しそう」って理由で

始めちゃうことがね。

 

字数の関係で、もうひとつだけ、書いとくね。

 

「有志団体H2O」って話も素晴らしかった。

2016年桐朋祭(文化祭)で発表されたものらしいんだが

「水って水色?」ってことを実験してるんだよね。

 
 
                         ↑H2Oの表展示

 

これは、同じ学年12人から構成された団体で、もともとはその1年前、

2015年の文化祭発表時に結成されたんだって。

最初は高2の5人程度だったらしい。

 

結成したきっかけは、その中心人物が自然科学部化学班と天文班を兼部していて、

自然科学系の部活で共同して何か発表できないか、と考えたことが
 
始まりだったんだと。

(この学校では化学班、天文班のように「~班」と部活を表現)。

 

 高3になって気合を入れて臨んだテーマが「水」。

化学班・生物班・天文班に共通していることが「水」だったから選んだらしい。

 

メンバーが各自で水について調べ、実験を行い、まとめて発表だったんだけど

私がすごく心惹かれたのが、この実験なの。

 

「水が青く見えるか?」

 

直径3cm、長さ1mの塩ビの透明なパイプを2本用意して、中には普通の
 
水道水を注入。

固定するのが難しく、物理の先生に試験管を固定するスタンドを貸してもらい、
 
それを本来の用途とは異なる形で使い、何とか固定できたという位、
 
悪戦苦闘したんだって。

 

その甲斐があって、実際に青く見えて感激!

 

       ↑ホントに水が青い!!水色や~!!

 

っていう実験だったんだけど、えー?水って青いの!?って、私、異常に興奮した。

 

発表には至らなかったけど、ミネラルウオーターに含まれるミネラルを、

水を煮沸して取り出そうということも考えたそうで

「硬水、軟水様々あるので、どんな違いがあるのか追求したかったんだけど、

そこまで至らずで残念だった」って中心人物のFちゃんが言うんだよ。

 

 「当日はおそろいのポロシャツも作り、お客様を迎えて、小さな子が喜ぶように、

ステッカーも作ったし、外部からいらっしゃるお客様に『科学っておもしろいよ』と

伝えたいというのが狙いでした。

予想以上にお客さんが来てくれて、小さい子も大人の方も質問してくれたし、

興味を持ってくれたので、発表してよかったと思います♪」って教えてくれた。

 

ちなみにね、りんこオバサン、えげつないから、再び、その子たちの
 
行き先を書くとね

進学先は、中心人物…高知大学、準中心人物…東京大学、東京農業大学

東京薬科大学だって!

現在、大学2年生だね。

 

「あ~、そう?そうなのね~?」ってアホみたいな感想が出ちゃって

我ながら、ホント、恥ずかしい…。

 

解らないなりに「水道水が青く見えるしくみ」をH2Oの主要メンバー2人に
 
聞いてみた結果がこれ。

 

「光は、色々な色が混ざってできています。

水はその中の赤い光を特に吸収する性質があります。

 

他の色の光も吸収するのですが、水の分子の構造と動きの特徴から、赤い光を

一番吸収するのだそうです。吸収するといっても、どんどん吸収する、という

イメージではなく、少しずつ吸収されていく感じです。

 

一方、一番吸収されにくいのが青い色の光です。

 

水を2mくらい通過すると、主に赤い光が少しずつ吸収され始め、青が目立って

くるので、青く見えることになります」

 

更に「へ~?オバちゃん、よく分かんないけど、あなたたち、水を長い

トンネル状のパイプに流したら青く見えるということを知ってたの?」

って聞いたのね。

 

そしたら、こう答えてくださった。

 

「知らなかったです。この実験はすでに存在している実験ではなく、

自分たちで一から考え出した実験です。

 

きっかけは水が何故水色に見えるのかということを調べている際に

水は2 M以上の深さになると青色に見えるというネットの記事を読んだことです。

この記事が本当かどうか実際に検証してみようということで

この実験が始まりました」

 

「『水が何故青色に見えるのか』という質問に対して光の屈折によるものである

などの解答は多くありましたが、その解答では水が水色に見えることを

実感することができなかったので、目で見て水が水色であることを

確かめられる実験を行いました」

 

「ネットの記事を読んだ際に水を長い透明なパイプに詰めて2 M以上になれば
 
水色に見えるのではないかと考えました。
 
この水を透明なパイプに詰めるという発想は

物理の授業で行った水柱と音叉を用いて共鳴について調べる

という実験から来ています。

 

そこで物理の先生に実験で使用した透明のパイプを借りて両端をパラフィンで塞ぎ

中に水を入れると、パイプを横から見た時は透明に見えるのに、縦から見ると

水色に見えるという結果が得られました」

 

「ぜひ見てみたいと思ったのがきっかけですが、水の色を確かめられる展示が

あったらお客さんに楽しんでもらえるのでは?と考えてやることに決めました」

 

いや、もうりんこオバちゃんは感心しきりで、これが今の自分の何に
 
繋がっているかを聞いたんだよね。
 
そしたら、こういう返事が返ってきたんだよ~。

 

H2Oの活動を通じて研究の楽しさやありふれた物質である水の不思議さに気づき、

もっと本格的に水のことを研究したいと思いました。

 

中学生のころから研究者になりたいという夢はありましたが、H2Oでの経験から

物質研究の道に進みたいと考えるようになりました。

 

現在は高知大学の理工学部化学生命理工学科に所属しており、

将来は飲料メーカーの研究室の研究員になりたいと考えています」

 

「はじめて水を入れたパイプを見たときは、本当に青くなるのが解って

ワクワクしました。

 

こんなに身近なところに知らないことが潜んでいるんだ、ということを実感して、

子どものころに自然に対する興味を持った時と同じような感覚をいだきました。

 

この感覚は、私が理系の道に進むための原動力としているものと

同じ種類のものです。

また、パイプに水を閉じ込めるために試行錯誤した経験も今の自分に

繋がっていると感じることがあります」

 

いや~、もう「何なん?」って感想しか出ない…。

 

もちろん、このふたつの自発的実験は純粋な部活動ではないので、

イレギュラーなものなんだけど、こういう「知の翼」については

学校は大歓迎で、全力バックアップ。

 

「桐朋教育」恐るべしだよなぁ…って実感した訪問になった。

 

塾が出している“数字”に過ぎない“偏差値”って当てにできないでしょう?(笑)

皆さんも、是非、校内見学をして、実際に体感すべし!

 
 
 

数字で見る桐朋女子

 

http://www.toho.ac.jp/chuko/   ←桐朋女子HP

 

教育理念 「こころの健康、からだの健康」

 

教育方針 時代をリードできる創造性豊かな女性を育てる

     「ことばの力」を土台とし、論理的思考力、発想力、表現力

     主体性・協働性を養う

 

女子校(高校音楽科は共学:2019年度入試より桐朋女子中学からの内部推薦あり)

創立77年(1941 - 山水高等女学校、山水中学校として開校。

1948  桐朋第二中学校を桐朋女子中学校と改称。

桐朋女子高等学校設置)

 

高校募集あり

併設小学校あり

 

入試日 21日(41) 22日(44) 2月2日午後(46)

    ( )内 日能研偏差値(2018 5/17発行R4

 

面接 なし

宗教 なし

 

6日制 2学期制 土曜日は午前中4時間

 

アクセス  京王線「仙川駅」下車 徒歩5分

      小田急線「成城学園駅」より小田急バス12分 『仙川駅入口』徒歩1分

      吉祥寺駅より小田急バス「仙川」下車 徒歩8

      三鷹駅より小田急バス「仙川」下車 徒歩8

 

生徒総数  1140名

中学 512名(35名前後×15クラス)

高校 628名(高1 37名前後×5クラス・高入生14名

     ※1 音楽科 全在籍数 180名(内男子33 女子147) 

※高2・高3は理系・文系のコースでクラス分けはしていません。

 

教員数 専任教諭 65名(男性31名 女性34名)

    非常勤講師58名(男性19名 女性39名)

    助手 20名(女性20名)

 

カウンセラー 4名

ネイティブ  5名

 

学食あり 購買あり

 

携帯 持ち込みOK、電源OFF(違反者は一時預かり→保護者返却)

 

習熟度クラス  

→英語 中学2年生~高校3年生まで習熟度別授業

 数学 中学2年生~高校2年生 習熟度別授業

 

選抜クラス なし

         

中学からの他高校進学者数とその理由(20184月) 10名(進路変更)

 

 

不登校(含む気味) 数名

 

補習・講習  指名補習(中学・・・考査・学期末の成績)

       補習(小テスト・朝テスト)

       講習(夏・冬・日常)

 

 

大学進学実績(20183月卒業生 268名)

注:実際の進学先であって、合格先ではない

 

主な進学先

 国公立大: 筑波大1、東京海洋大1、首都大1、山梨大1、

      東京農工大1、電通大1、横浜国立大1、防衛医科大1

 私立大:早稲田大8、慶應義塾大5、上智大7、国際基督教大5、東京理科大2、

東京医科大1、北里大3、聖マリアンナ医科大2、埼玉医科大1、

東京農業大2立命館大1、東京薬科大4、明治大6、

青山学院大8、立教大7、中央大6、法政大3、学習院大3  など

 

 

国公立大 8名( 3%)

慶上理22名(8.2%)  

GMARCH33名(12.3%)

その他私大154名(57.4%)

海外大学 1名(0.3%)          

専門学校 6名(2%)  

就職  1名(0.3%)

浪人 41名(15.2%)

 

GMARCH以上進学率(医薬系含む) 32.08 %  

 

進学先  内訳  医学部医学科2名  理学工学科37名 宇宙工学科0名

     薬学3名  農学・獣医5名  歯学2名

     

人文科学+社会科学=143名  

           

推薦者内訳  学校指定校推薦 42名

         AO・自己推薦 49名  公募・一般推薦 19名 
 



 
 

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