山下弘子的超思考法・・・私が知ってる弘子ちゃん(第1話)

 


    「頑張れ」も「無理するな」も良い言葉

 
 
ある日、弘子ちゃんがこう言ったことを覚えています。

「日本語って難しいですよね…」

 

彼女は中国語も堪能ですが、もちろん日本語も

自由自在です。

 

両方の漢字(語源)が分かるせいもあるのかも

しれません。

言葉をとても大切にするんですよね。

何て言うのか、正確に気持ちを伝えたいっていう

感じですかね?

 

弘子ちゃん自身は自らの発信に対して、すごく

気を遣って、誰もが傷付かないようにしようと

努めていたように思います。

 

逆に、人からかけられる言葉については、

こんな風なことを考えていたように思えるのです。

 

弘子ちゃんはがん、しかも余命宣告が

出ているがんに罹患していると公表していた訳ですが

 

弘子ちゃんはある事をとても気にしていました。

 

弘子ちゃんに対面する人が、当の本人にどう言葉を

かけるべきかを一瞬、迷うように感じることがある。

つまり、適切な言葉のセレクトで迷っている

という意味です。

 

このことに対して「逆にとても申し訳なく思う」

ということをよく口にするんです。

 

日本語には励ましに丁度良い言葉がないのは

私(りんこ)も感じる所ですが

 

微妙な間で「頑張って!」と言われる空気が

何らかのことで既に目一杯頑張っている人にとっては

逆に辛い言葉だと指摘されることもありますよね~。

 

当然、弘子ちゃんも「頑張れ!」って言葉にナーバスに

なる瞬間も一杯あったんじゃないかと想像するわけです。

 

■直接かけられた言葉はすべて良い言葉として受け止める

 

でも、弘子ちゃんはこう言っています。

 

「『頑張れ!』も『無理するな!』も本当に良い言葉」

 

「ハッキリ言って、どう慰めてよいやら分からないような

相手に対して、それでも、どうにか元気になって

もらいたいという一念でかけてくれる言葉でしょ?

 

りんこさん、こう思うと、本当にそのひとつひとつが

ありがたい言葉だなって思うの。

 

言葉の意味はこの際、どっちでもいい。

その人が私のことを、その瞬間、すっごく思いやって

くれて口にしてくれた言葉はどういう言葉であろうと

とてもありがたいもの。

 

りんこさんがよく言う「(大丈夫だから)無理しろ!」も

他の人がよく言ってくれる「無理するな!」も

一番深いところにある気持ちは同じだよね?

 

どんな言葉をかけられても、私のためにかけてくれている

言葉だから…、すごく幸せな言葉に思えてくるから、

不思議…。

どの言葉でも、そういう、人のまごころを

頂いているんだなって思えるから、すごく元気になる!」

 

言葉って、こういう風に考えていくものなのか・・・と

物書きであるはずの私には大きな出来事だったのです。

 

■人の「まごころ」を素直に受け取る

 

「言霊」ってあると弘子ちゃんも思っていたんだと

感じることはあるのですが、リアルな会話ベースでも

 

そこから「元気」を受け取り、そのご恩返しとして、

その人に感謝することを常に意識していたように

私には思えてなりません。

 

1029日放映の日テレの映像でもご覧になった方

大勢、おられると思いますが

 

術後まもなくのことです。

弘子ちゃんはストレッチャーに乗せられた状態なのに

執刀医のドクターに礼を言い「私はもう(先生に助けて

頂いて)大丈夫だから、次のオペを頑張って下さい」と

笑顔で労いの言葉をかけているシーンがありました。

繰り返しますが、手術直後です。

 

つまり、こういうことです。

気持ちのキャッチボールがすごく上手かったと思います。

 

ごく自然に相手を敬い労うので、その相手からも、

また特別な思いを受け取り、それをまた返しという

好循環をほとんど無意識にやっていましたが

 

その大元に「言葉の魔力」を解った上で、

人の「まごころ」をありがたがれる素直さが

あったんだなぁ・・・って

今も本当に感心しているのです。

 

(第1話完)

コメント

  1. 言霊、自分の発する言葉に魂が宿る、弘子さんの言葉一つ一つに魂が込められていました。自分の発する言葉に責任を持つ、発したからにはそこに責任があるそんなことを教えられた気がします。

    りんこ様の文章にもそんあ魂が宿る言葉を感じます。第2話も楽しみにしております。

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    1. マンタさま
      お読みくださっただけでも嬉しいのに
      こうやって、わざわざコメントを寄せてくださいまして、ありがとうございます!

      弘子ちゃんは今も私の暮らしのあらゆるところで、アドバイスをくれている存在で、いつも「弘子ちゃんだったら、何て言うかな?」とか「どう考えるかな?」って思いながらなので
      相変わらず、お師匠さん(笑)のような
      存在なんです。

      しばらく、覚えている限りのことを
      連載してみようと思いますので
      時々、覗いてくださるとありがたいです。

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    2. 結婚式の「感無量の一日」のときも知ることのできない風景を伝えていただきありがたく思っています。
      弘子さんの魂が今でもりんこ様のまわりで見守ってくださっているのでしょうか?

      お師匠さんですか、三蔵法師の夏目雅子さんを思い浮かべてしまいます。実際の弘子さんはもっともっと素敵な方だったんだろうな~と

      腑抜け状態のようになってしまった私にとって、旦那さんのツイートからここに来られてお話が聞けてうれしいです。
      今後も連載楽しみにしています。

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    3. ご返信、ありがとうございます!
      腑抜け状態ってマンタさん、大丈夫?
      空気を入れてあげよう!?(笑)

      実際の弘子ちゃんはプリズムのような
      お嬢さんで、その時々で、色んな
      彩を発色するんですよ。

      ゴッホのようでもあり、ゴーギャンの
      ようでもあり、ピカソチックでもあり
      シャガールのようでもあったんですが
      私が一番、見ていた弘子ちゃんの
      姿はフェルメールのような
      光の集まりだったようにも
      感じています。

      つまり激しかったり、鮮やかだったりの
      部分もあるし、同時にすごく繊細で
      壊れやすい気もするんですが
      何でしょうね、澄んでいるって
      言い方が一番近いかもしれないですね。

      凹んだ時、どうメンタルを維持して
      いたのかを中心に書いてみようと
      思っております。
      一応、弘子ちゃんの旦那様に
      「こうだよね?」って
      確認は取ってるんですが、後は
      筆力の問題(笑)
      弘子ちゃんにダメ出しされないように
      頑張ってみますね。
      読んで下さり、ありがとうございます!

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  2. りんこ様 おはようございます。
    空気補充してもらいました!!

    プリズムのようなお嬢さんで、その時々で、色んな彩を発色する。

    自分だけでなく周りの人間の光もかがやかせ、鮮やかにしてくれる人と見ていました(実際に会ったことはないですが 笑)

    なにかやっぱり講演をしている弘子さんの姿を思い浮かべると後光が感じられ、ますますお釈迦様の生まれ変わりだったのではと勝手に思っています。

    これからの展開、内容楽しみさせていただきます。

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    1. マンタさま
      ありがとうございます!

      弘子ちゃんは誰かの何かの役に立てることを心底、喜んでいたので、マンタさんのお言葉、嬉しがると思います。

      お釈迦様の生まれ変わり。
      うんうん、私は多分、天界にすごく近いステージから遣わされてきた「天女」
      なんじゃないかな?って
      ずっと思っていて、彼女にも
      直接、そんなことを言っていましたね。

      すごく不思議で、すごくあったかくて
      すごくしみじみとする時間を
      今も沢山、くれています。

      マンタさんもお気持ちが少し
      上向きになって、楽しいことが
      沢山ある連休ですように!

      遅筆ですが、折々、書いて参ります。

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